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太陽光発電は10年後どうなる?卒FIT後の売電・蓄電池・活用方法を解説

太陽光・蓄電池

2026.06.17 (Wed) 更新

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太陽光発電を設置してから10年後は、「売電できなくなるのではないか」「設備の交換費用がかかるのではないか」と不安を感じやすいタイミングです。特に住宅用太陽光発電では、固定価格で売電できるFIT制度の買取期間が10年で終了するため、売電単価や電気の使い方を見直す必要があります。
ただし、10年経ったからといって太陽光発電が使えなくなるわけではありません。発電した電気を自宅で使う、自分に合った売電プランを選ぶ、蓄電池と組み合わせるなど、10年後も活用する方法はあります。
この記事では、太陽光発電の10年後に起こる変化や確認すべきポイント、卒FIT後もお得に使い続けるための考え方を解説します。

目次

1. 太陽光発電は10年後にどうなる?

太陽光発電を設置してから10年後は、制度面・収支面・設備面で見直しが必要になる時期です。特に住宅用太陽光発電では、固定価格で売電できる期間が終わるため、これまでと同じ感覚で売電収入を見込むことは難しくなります。

一方で、10年後に太陽光発電そのものが使えなくなるわけではありません。発電した電気を自宅で使う割合を増やしたり、売電先を見直したりすることで、引き続き電気代削減に活用できます。

1-1. 住宅用太陽光は10年でFIT期間が終了する

住宅用太陽光発電では、一定期間、決められた価格で電気を買い取ってもらえるFIT制度が利用されています。一般的な住宅用太陽光発電の場合、この買取期間は10年間です。

そのため、設置から10年が経過すると、固定価格での買取期間が終了します。これがいわゆる「卒FIT」と呼ばれる状態です。卒FIT後も売電自体は可能ですが、買取単価はFIT期間中より低くなるケースが一般的です。

つまり、太陽光発電の10年後にまず意識すべきなのは、「発電できなくなる」ことではなく、「高い単価で売電できる期間が終わる」ことです。

1-2. 10年後も発電自体は続けられる

太陽光発電は、10年経ったからといってすぐに寿命を迎える設備ではありません。太陽光パネルは比較的長く使える設備であり、状態に問題がなければ10年後も発電を続けられます。

ただし、年数が経つにつれて、発電量の低下や部品の劣化が起こる可能性はあります。特に、電気を家庭で使える形に変換するパワーコンディショナーは、太陽光パネルよりも先に交換時期を迎えることがあります。

10年後も安心して使い続けるためには、発電量の推移や設備状態を確認し、必要に応じて点検・修理・交換を検討することが大切です。

1-3. 売電収入は下がりやすくなる

FIT期間中は、あらかじめ決められた単価で売電できるため、売電収入の見通しを立てやすい状態です。しかし、10年後にFIT期間が終了すると、売電単価は各電力会社や買取事業者のプランに応じた価格へ変わります。

その結果、これまで売電収入を中心にメリットを感じていた家庭では、「思ったより収入が減った」と感じることがあります。

一方で、電気料金が高い状況では、安い単価で売電するよりも、自宅で使った方が経済的な場合もあります。10年後の太陽光発電は、売電収入を得る設備というよりも、自宅の電気代を抑えるための設備として考えることが重要です。

2. 太陽光発電の10年後に起こりやすい変化

太陽光発電を設置してから10年が経つと、売電条件だけでなく、設備の状態や電気の使い方にも変化が出てきます。特に卒FIT後は、売電収入を中心に考えるよりも、自宅でどれだけ有効活用できるかが重要になります。

ここでは、太陽光発電の10年後に起こりやすい主な変化を整理します。

変化 主な内容 対応の考え方
売電単価の低下 FIT期間中より買取価格が下がりやすい 売電先の見直しや自家消費を検討する
パワコンの劣化 交換や修理が必要になる場合がある 点検で状態を確認する
メンテナンス費用の発生 部品交換・点検費用がかかることがある 将来の費用を見込んでおく
電気代削減の重要性 売るより使う方が得になる場合がある 昼間の電気利用や蓄電池を検討する

2-1. 売電単価が下がる

太陽光発電の10年後に大きく変わるのが、売電単価です。FIT期間中は決められた価格で電気を買い取ってもらえますが、期間終了後は固定価格での買取が終わります。

卒FIT後も売電は可能ですが、買取価格は各電力会社や買取事業者のプランによって変わります。多くの場合、FIT期間中よりも単価は下がるため、これまでと同じ売電収入を見込むのは難しくなります。

そのため、10年後は「売って収入を得る」よりも「自宅で使って電気代を減らす」考え方に切り替えることが大切です。

2-2. パワーコンディショナーの交換時期が近づく

太陽光発電では、太陽光パネルで発電した電気を家庭で使える電気に変換するために、パワーコンディショナーが使われます。太陽光パネルは長期間使える一方で、パワーコンディショナーは電子機器のため、先に劣化や故障が起こることがあります。

設置から10年が経つと、故障していなくても内部部品が劣化している可能性があります。発電量が急に落ちた、エラー表示が出る、運転音が変わったといった症状があれば、早めの点検が必要です。

パワーコンディショナーが正常に動いていないと、太陽光パネルが発電していても電気を十分に使えない場合があります。

2-3. メンテナンス費用が発生しやすくなる

太陽光発電は比較的メンテナンスの手間が少ない設備ですが、10年後も何も確認しなくてよいわけではありません。屋外に設置されているため、雨風・紫外線・熱・ほこりなどの影響を受け続けます。

10年後に確認したい主なメンテナンス項目には、次のようなものがあります。

  • 太陽光パネルの汚れや破損
  • 架台や固定金具のゆるみ
  • 配線や接続部分の劣化
  • パワーコンディショナーの動作状況
  • 発電量の低下や異常表示の有無

これらを放置すると、発電効率が下がったり、故障時の修理費が高くなったりする可能性があります。10年後は、設備を長く使うための点検時期として考えるとよいでしょう。

2-4. 電気代削減の考え方が重要になる

卒FIT後は売電単価が下がりやすいため、発電した電気をそのまま売るより、自宅で使った方がメリットを感じやすくなる場合があります。特に電気料金が上がっている状況では、買う電気を減らすことが家計への効果につながります。

たとえば、昼間に洗濯機・食洗機・エコキュートなどを使うようにすると、太陽光で発電した電気を自宅で消費しやすくなります。さらに、蓄電池を導入すれば、昼間に余った電気を夜間に使うことも可能です。

太陽光発電の10年後は、売電収入だけを見るのではなく、電気代全体をどれだけ抑えられるかという視点で考えることが重要です。

3. 太陽光発電を10年後も使い続ける主な選択肢

太陽光発電は、10年後も使い方を見直すことで引き続き活用できます。卒FIT後は売電単価が下がりやすいため、売電を続けるだけでなく、自家消費を増やす方法も含めて考えることが大切です。

主な選択肢を整理すると、以下のようになります。

選択肢 向いている家庭 注意点
そのまま売電を続ける 手間をかけずに運用したい家庭 売電単価は下がりやすい
売電先を見直す 少しでも高く売電したい家庭 契約条件の確認が必要
自家消費を増やす 昼間に電気を使える家庭 生活リズムの調整が必要
蓄電池を導入する 夜間や停電時にも電気を使いたい家庭 初期費用がかかる
電気を使う設備と組み合わせる 給湯や家電を昼間に動かせる家庭 設備との相性確認が必要

3-1. そのまま売電を続ける

卒FIT後も、太陽光発電で余った電気を売電し続けることは可能です。特別な設備を追加せず、これまでと近い形で運用できるため、手間をかけたくない家庭には選びやすい方法です。

ただし、FIT期間中のような固定価格での買取は終了するため、売電単価は下がる傾向があります。そのため、売電収入を大きく期待するというより、余った電気を無駄にしないための方法として考えるとよいでしょう。

 

3-2. 売電先を見直す

卒FIT後は、余った電気の買取先を見直す選択肢もあります。電力会社や買取事業者によって、買取単価や契約条件が異なるため、条件を比較することで、より納得しやすい売電先を選べる場合があります。

見直しの際は、単純に買取単価だけで判断するのではなく、契約期間、支払い方法、電気料金プランとの組み合わせなども確認することが大切です。

売電単価だけを見て決めると、総合的なメリットがわかりにくくなる場合があります。

 

3-3. 自家消費を増やす

卒FIT後に特に重要になるのが、自家消費を増やす考え方です。売電単価が下がる一方で、家庭で購入する電気料金が高い場合、発電した電気を売るよりも自宅で使った方が経済的なメリットを感じやすくなります。

自家消費を増やす方法としては、昼間に電気を使う家電を動かす、タイマー機能を活用する、在宅時間に合わせて電気の使い方を調整するなどがあります。

たとえば、洗濯機や食洗機、掃除機、給湯設備などを発電量の多い時間帯に使うことで、買う電気を減らしやすくなります。

3-4. 蓄電池を導入する

蓄電池を導入すると、昼間に太陽光発電で余った電気をためて、夜間や朝方に使えるようになります。卒FIT後は売電単価が下がりやすいため、余剰電力を売るよりも、蓄電して自宅で使う選択が合う家庭もあります。

また、蓄電池は停電時の非常用電源としても役立ちます。災害時に照明、冷蔵庫、スマートフォンの充電などに使える可能性があるため、電気代対策だけでなく、防災面を重視する家庭にも向いています。

一方で、蓄電池は導入費用がかかるため、電気使用量、太陽光の発電量、補助金の有無、設置スペースなどを確認したうえで検討することが大切です。

3-5. エコキュートなど昼間に電気を使う設備と組み合わせる

太陽光発電を10年後も有効活用するには、昼間に電気を使う設備との組み合わせも有効です。たとえば、エコキュートの沸き上げ時間を昼間に設定すれば、太陽光で発電した電気を給湯に使いやすくなります。

これにより、余剰電力を売電に回す量を減らし、自家消費の割合を高めることができます。特に、昼間に発電量が多い家庭では、家電や給湯設備の使い方を見直すだけでも電気代削減につながる場合があります。

太陽光発電の10年後は、売電・自家消費・蓄電・給湯設備の使い方を組み合わせて、家庭に合った運用方法を選ぶことが重要です。

 

4. 太陽光発電の10年後に確認すべきポイント

太陽光発電を10年後も安心して使い続けるには、売電条件だけでなく、設備の状態や今後の費用も確認しておく必要があります。卒FITを迎える時期は、太陽光発電の使い方を見直すだけでなく、設備全体を点検するよいタイミングです。

ここでは、10年後に確認しておきたいポイントを整理します。

確認ポイント 確認する内容 見直しの目的
卒FITの通知内容 買取期間の終了時期・今後の契約条件 売電先や使い方を決める
売電単価と電気料金 売る価格と買う価格の差 劣化や不具合に気づく
発電量の推移 過去と比べて発電量が落ちていないか 劣化や不具合に気づく
設備の状態 パネル・パワコン・配線など 故障や事故を防ぐ
今後の費用 点検・修理・交換費用 長期的な収支を考える

4-1. 卒FITの通知内容を確認する

住宅用太陽光発電では、10年の買取期間が終了する前に、契約している電力会社などから卒FITに関する案内が届くことがあります。まずは、その通知内容を確認し、いつ固定価格での買取が終了するのかを把握しましょう。

通知には、卒FIT後の買取条件や手続き方法が記載されている場合があります。何もしなくても買取が継続されるケースもありますが、条件を確認しないままだと、想定より低い単価で売電していたということも起こり得ます。

10年後の太陽光発電は、卒FITの通知を確認することから見直しを始めるのが基本です。

4-2. 現在の売電単価と電気料金を比較する

卒FIT後は、売電単価と家庭で購入している電気料金を比較することが重要です。売電単価が低く、買電単価が高い場合は、発電した電気を売るよりも自宅で使った方が経済的なメリットが大きくなる可能性があります。

たとえば、日中に在宅している家庭や、昼間に家電を使いやすい家庭では、自家消費を増やすことで電気代削減につながりやすくなります。一方、昼間にほとんど電気を使わない家庭では、蓄電池や給湯設備との組み合わせを検討する余地があります。

単純に「売電単価が下がったから損」と考えるのではなく、売る電気と買う電気の差額を見て、使い方を判断することが大切です。

4-3. 発電量が落ちていないか確認する

太陽光発電を10年使っていると、経年によって発電量が少しずつ低下することがあります。ただし、発電量の低下が大きい場合は、太陽光パネルの汚れや破損、パワーコンディショナーの不具合、配線トラブルなどが関係している可能性もあります。

発電量を確認する際は、直近の発電量だけでなく、過去の同じ季節と比べて大きな差がないかを見ると判断しやすくなります。天候によって発電量は変動するため、1日単位ではなく、月単位・年単位で確認するとよいでしょう。

発電量の低下に早く気づければ、修理や点検によって損失を抑えられる可能性があります。

4-4. パワコンや配線など設備の状態を点検する

太陽光発電の10年後は、太陽光パネルだけでなく、パワーコンディショナーや配線、架台などの状態も確認しましょう。特にパワーコンディショナーは、太陽光発電の中でも故障や交換が発生しやすい設備です。

点検では、次のような項目を確認しておくと安心です。

  • パワーコンディショナーにエラー表示が出ていないか
  • 発電量が急に落ちていないか
  • 配線や接続部分に劣化がないか
  • 架台や固定金具にゆるみがないか
  • 太陽光パネルに汚れ・割れ・破損がないか

設備の異常を放置すると、発電効率が落ちるだけでなく、故障時の修理費が高くなる場合もあります。10年後は、長く使い続けるための点検時期として考えましょう。

4-5. 今後の修理費・交換費を想定する

10年後の太陽光発電では、今すぐ故障していなくても、将来的な修理費や交換費を想定しておくことが大切です。特にパワーコンディショナーは、設置後10年前後から交換を検討するケースがあります。

また、保証期間が終了している設備では、修理費が自己負担になる可能性もあります。保証内容や残り期間を確認し、どこまで無償対応されるのか、交換時にどの程度の費用がかかるのかを把握しておくと安心です。

太陽光発電は、設置して終わりの設備ではありません。10年後のタイミングで設備状態と将来費用を見直すことで、長期的に無駄の少ない運用につなげられます。

 

5. 10年後も太陽光発電をお得に使う方法

太陽光発電を10年後もお得に使うには、売電収入だけに頼らない運用へ切り替えることが大切です。卒FIT後は売電単価が下がりやすいため、発電した電気をどれだけ自宅で使えるかが重要になります。

ここでは、10年後も太陽光発電のメリットを活かすための方法を紹介します。

方法 期待できる効果 向いている家庭
昼間の電気使用を増やす 買う電気を減らせる 日中に家電を使える家庭
蓄電池を活用する 夜間にも太陽光の電気を使える 夜の電気使用量が多い家庭
売電先を比較する 余剰電力をより有利に売れる可能性がある 売電を続けたい家庭
補助金を活用する 設備更新の負担を抑えやすい 蓄電池や設備交換を検討する家庭

5-1. 昼間の電気使用を増やす

卒FIT後は、発電した電気を安い単価で売るよりも、自宅で使って電気代を減らす方がメリットを感じやすくなる場合があります。そのため、昼間に使える家電は、できるだけ太陽光発電の発電量が多い時間帯に動かすことが有効です。

たとえば、洗濯機や食洗機、掃除機、エコキュートなどを昼間に使うことで、電力会社から買う電気を減らしやすくなります。共働きで日中不在が多い家庭でも、タイマー機能を使えば自家消費を増やせる場合があります。

10年後の太陽光発電は、売電よりも自家消費を意識することで、電気代削減につなげやすくなります。

5-2. 蓄電池で夜間にも自家消費する

昼間に発電した電気を夜にも使いたい場合は、蓄電池の導入が選択肢になります。蓄電池があれば、日中に余った電気をためておき、夕方以降や夜間に使用できます。

特に、夜間の電気使用量が多い家庭では、蓄電池によって買電量を減らしやすくなります。また、停電時に非常用電源として使える点もメリットです。照明、冷蔵庫、スマートフォンの充電など、生活に必要な電気を一定程度確保できる可能性があります。

ただし、蓄電池は導入費用がかかるため、電気代の削減効果だけで判断するのではなく、防災面や補助金の有無も含めて検討することが大切です。

5-3. 電力会社や買取プランを比較する

卒FIT後も売電を続ける場合は、電力会社や買取プランを比較しましょう。買取単価は事業者によって異なるため、条件を確認することで、より納得しやすい売電先を選べる可能性があります。

比較するときは、買取単価だけでなく、契約期間や支払い方法、電気料金プランとの組み合わせも確認することが大切です。買取単価が高く見えても、契約条件によっては使いにくい場合があります。

太陽光発電の10年後は、「どこに売るか」だけでなく、「どれだけ自宅で使うか」も含めて判断することが重要です。

5-4. 補助金を活用して設備更新を検討する

10年後に蓄電池の導入やパワーコンディショナーの交換を検討する場合は、国や自治体の補助金を確認しましょう。補助金を利用できれば、設備更新にかかる初期費用を抑えられる可能性があります。

補助金は、対象設備、申請期間、予算上限、申請条件が決まっていることが多く、年度や自治体によって内容が変わります。そのため、導入を検討し始めた段階で、早めに最新情報を確認することが大切です。

また、補助金は工事後では申請できないケースもあります。設備更新を進める前に、申請のタイミングや必要書類を確認しておくと安心です。

6. 太陽光発電を10年後に放置するとどうなる?

太陽光発電は、10年後も発電を続けられる可能性が高い設備です。しかし、卒FIT後の契約や設備の状態を確認しないまま放置すると、本来得られるはずのメリットを十分に活かせない場合があります。

ここでは、太陽光発電を10年後に放置した場合に起こりやすい問題を解説します。

6-1. 売電収入が大きく減る可能性がある

住宅用太陽光発電は、設置から10年でFIT期間が終了します。卒FIT後も売電はできますが、買取単価はFIT期間中より下がるのが一般的です。

何も確認せずにそのまま売電を続けると、以前より売電収入が大きく減っていることに気づきにくくなります。特に、これまで売電収入を前提に家計管理をしていた場合は、収支の見直しが必要です。

卒FIT後は、売電収入を維持することよりも、発電した電気をどう使うかを考えることが重要です。売電先の見直しや自家消費の工夫を行うことで、10年後も太陽光発電のメリットを活かしやすくなります。

6-2. 発電トラブルに気づきにくくなる

太陽光発電は、屋根の上に設置されていることが多く、異常があっても目視で気づきにくい設備です。発電量の低下、パワーコンディショナーのエラー、配線の不具合などが起きていても、日常生活の中では気づかないことがあります。

特に、モニターを確認する習慣がない場合、発電量が落ちていても長期間そのままになってしまう可能性があります。発電しているつもりでも、実際には十分に発電できていなければ、電気代削減の効果も下がってしまいます。

10年後は設備の劣化が少しずつ出やすくなるため、発電量やエラー表示を定期的に確認することが大切です。

6-3. 故障時の修理費が高くなることがある

太陽光発電を長期間放置すると、小さな不具合が大きな故障につながる場合があります。たとえば、配線の劣化やパワーコンディショナーの異常を放置すると、発電停止や部品交換が必要になることもあります。

また、設置から10年が経過すると、メーカー保証や施工保証の内容によっては、修理費が自己負担になるケースもあります。保証期間が残っているか、どの範囲まで対応してもらえるかを確認しておくことも重要です。

太陽光発電は、放置してもすぐに大きな問題が起こるとは限りません。しかし、点検や見直しをせずに使い続けるほど、故障時の負担が大きくなるも使うメリット

太陽光発電は、設置から10年が経過しても、状態に問題がなければ引き続き活用できます。卒FITによって売電単価は下がりやすくなりますが、使い方を見直すことで、電気代削減や防災面でのメリットを得られます可能性があります。

7.太陽光発電を10年後も使い続けるメリット

ここでは、太陽光発電を10年後も使い続ける主なメリットを解説します。

7-1. 電気代の削減につながる

太陽光発電を10年後も使い続ける大きなメリットは、発電した電気を自宅で使うことで、電力会社から買う電気を減らせることです。卒FIT後は売電単価が下がりやすいため、余った電気を売るよりも、自宅で消費した方がメリットを感じやすい場合があります。

特に、昼間に在宅している家庭や、洗濯機・食洗機・給湯設備などを日中に使える家庭では、自家消費の効果を高めやすくなります。電気料金が高い時期ほど、買う電気を減らすことは家計の負担軽減につながります。

10年後の太陽光発電は、売電収入よりも電気代削減の役割が大きくなりやすいと考えておくとよいでしょう。

7-2. 災害時の電源として活用できる

太陽光発電は、停電時の電源として活用できる場合があります。パワーコンディショナーに自立運転機能がある場合、日中に発電している電気を一部の家電やスマートフォンの充電などに使えることがあります。

さらに、蓄電池と組み合わせていれば、昼間に発電した電気をためておき、夜間や停電時にも使える可能性があります。災害時には、照明、冷蔵庫、通信機器の充電など、最低限の電気を確保できることが安心につながります。

ただし、停電時に使える電力量や対象機器は、設備の種類や容量によって異なります。10年後も防災用として活用したい場合は、自立運転の使い方や蓄電池の有無を事前に確認しておくことが大切です。

7-3. 設備を長く使えば費用対効果が高まりやすい

太陽光発電は初期費用がかかる設備ですが、長く使い続けるほど、発電した電気による電気代削減効果を積み重ねやすくなります。10年後にFIT期間が終了しても、設備が問題なく動いていれば、発電した電気を引き続き家庭で活用できます。

もちろん、パワーコンディショナーの交換や点検費用が必要になる場合はあります。しかし、設備状態を確認しながら適切にメンテナンスすれば、設置から10年以降も太陽光発電のメリットを得られる可能性があります。

太陽光発電は、10年で終わる設備ではありません。10年後の使い方を見直し、長く活用することで、結果的に費用対効果を高めやすくなります。

8. 太陽光発電の10年後に関するよくある質問

太陽光発電の10年後については、売電の継続や設備の寿命、蓄電池の必要性などで不安を感じる方も多いでしょう。ここでは、卒FITを迎える前後でよくある疑問を整理します。

8-1. 10年後は売電できなくなる?

太陽光発電は、10年後にFIT期間が終了しても売電自体は可能です。ただし、固定価格で買い取ってもらえる期間が終わるため、買取単価はFIT期間中より下がるのが一般的です。

そのため、10年後は「売電できなくなる」と考えるのではなく、これまでより売電条件が変わると捉えるとよいでしょう。卒FIT後の買取プランを確認し、売電を続けるのか、自家消費を増やすのかを検討することが大切です。

8-2. 太陽光パネルは10年で寿命になる?

太陽光パネルは、10年で寿命を迎える設備ではありません。設置環境や製品の状態にもよりますが、10年後も発電を続けられるケースは多くあります。

ただし、長く使うほど発電量の低下や部材の劣化は起こりやすくなります。発電量が大きく落ちている場合や、エラー表示が出ている場合は、太陽光パネルだけでなく、パワーコンディショナーや配線の不具合も疑う必要があります。

10年後は、寿命と決めつけるのではなく、発電量や設備状態を確認するタイミングと考えましょう。

8-3. パワコンは必ず交換が必要?

設置から10年経ったからといって、パワーコンディショナーを必ず交換しなければならないわけではありません。正常に動いており、発電量にも大きな問題がなければ、引き続き使える場合もあります。

ただし、パワーコンディショナーは太陽光発電の中でも劣化や故障が起こりやすい設備です。エラー表示が出ている、運転音が変わった、発電量が急に落ちたといった症状がある場合は、点検を受けた方が安心です。

交換が必要かどうかは、年数だけで判断せず、実際の状態を確認して決めることが大切です。

8-4. 蓄電池は10年後に導入した方がいい?

卒FIT後は売電単価が下がりやすいため、蓄電池を導入して自家消費を増やす選択肢は有効です。昼間に発電した電気を夜間に使えるため、買う電気を減らしやすくなります。

また、停電時の非常用電源として使える点も蓄電池のメリットです。防災対策を重視する家庭では、電気代削減だけでなく、安心感を得る目的でも検討しやすいでしょう。

一方で、蓄電池は導入費用がかかります。必ず導入すべきというより、電気使用量、発電量、生活リズム、補助金の有無を踏まえて判断することが重要です。

8-5. 卒FIT後は何もしないとどうなる?

卒FIT後に何もしなくても、すぐに太陽光発電が使えなくなるわけではありません。売電が継続されるケースもあり、発電した電気を自宅で使うこともできます。

ただし、買取単価が下がっていることに気づかない、より条件のよい買取プランを見逃す、発電量の低下や設備不具合に気づきにくいといった問題が起こる可能性があります。

卒FIT後は、売電条件・自家消費・設備状態を一度見直すことが重要です。何もせずに放置するよりも、家庭に合った使い方を選ぶことで、10年後も太陽光発電のメリットを活かしやすくなります。

 

9. まとめ

太陽光発電は、設置から10年後に使えなくなるわけではありません。住宅用太陽光発電ではFIT期間が終了するため、売電単価は下がりやすくなりますが、発電した電気を自宅で使うことで、引き続き電気代削減に役立てられます。

10年後に確認したい主なポイントは、売電条件、発電量、パワーコンディショナーなどの設備状態、今後の修理・交換費用です。卒FIT後の買取プランを見直したり、昼間の自家消費を増やしたりすることで、太陽光発電のメリットを活かしやすくなります。

また、蓄電池やエコキュートなどと組み合わせれば、夜間利用や停電時の備えにもつながります。太陽光発電の10年後は、売電収入だけで判断するのではなく、電気代削減・防災・長期利用の視点で見直すことが大切です。

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