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屋根に苔が生える原因と対処法|放置が危険な理由と再発防止策も解説

塗装の豆知識

2025.05.28 (Wed) 更新

「最近、屋根に緑色の苔のようなものが…」「見た目が悪いけど、放置しても大丈夫なの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

屋根に苔が生えるのは、見た目の問題だけでなく、建物の劣化や雨漏りなどの深刻なトラブルにつながる可能性もあるため、早めの対処が重要です。

本記事では、屋根に苔が生える原因や、苔が発生しやすい家の特徴、放置によるリスク、効果的な対処法や再発防止のポイントまで、わかりやすく解説します。

さらに、苔の除去を依頼する際の注意点や、火災保険の適用可否についても触れていきます。

屋根の苔に悩んでいる方、将来的なトラブルを防ぎたい方は、ぜひ参考にしてください。

1.屋根に苔が生える原因は?

屋根に苔が生えるのは、単なる「見た目の問題」では済まされません。実はその裏には、住まいの環境や屋根の状態に深く関係するさまざまな要因が潜んでいます。

ここでは、屋根に苔が発生してしまう主な原因について詳しく解説します。​

紫外線による劣化がひどく褪色が見られ、また一部コケが発生している箇所がございます。

1-1 日当たりや風通しの悪さ

苔は湿気の多い場所を好む植物で、日光が当たりにくく、風通しが悪い環境では特に繁殖しやすくなります。屋根の中でも北側や、隣家や樹木の影になっている部分は日中でも湿った状態が続くため、苔が発生しやすくなります。

とくに築年数の経った住宅や、都市部で家同士の間隔が狭い場所では、屋根の一部が常に日陰になることもあり、こうした環境では注意が必要です。

1-2 屋根材の劣化や表面のざらつき

屋根材も経年によって劣化し、防水性や撥水性が低下していきます。さらに表面がざらざらになると、水分やホコリ、花粉、落ち葉などの汚れが付着しやすくなり、苔にとっては絶好の繁殖環境となります。

スレート屋根やセメント瓦などの素材は、塗膜が劣化すると水を吸いやすくなり、苔やカビが根を張りやすくなるため、定期的な塗り替えや点検が重要です。

1-3 雨水の乾きにくい屋根の構造

屋根の勾配(角度)が緩い家は、雨水が流れにくく、屋根表面に水分がとどまりやすくなります。こうした構造の屋根では、いつまでも湿った状態が続くため、苔が繁殖しやすい傾向にあります。

また、雨どいの詰まりや破損によって水がうまく排水されず、屋根に水たまりができてしまうこともあります。これも苔の原因になるため、屋根まわりのメンテナンスも見逃せません。

1-4 周囲の自然環境の影響

家の周囲に大きな木や公園、林などがある場合、落ち葉や花粉、樹液が屋根に落ちて苔の栄養源になることがあります。特に風通しが悪い環境では、湿気もたまりやすく、苔が発生しやすい条件がそろってしまいます。

自然に囲まれた住宅は、環境面で魅力がありますが、屋根の苔やカビの対策も考慮する必要があります。

1-5 適切なメンテナンスが行われていない

屋根は高所にあるため、どうしても日常的なチェックやメンテナンスが後回しになりがちです。しかし、定期的な点検や清掃が行われていない屋根ほど、苔やカビが発生しやすくなります。

塗装の劣化やひび割れ、雨どいの詰まりなども、苔の発生を助長する要因となります。長期間にわたって放置された屋根は、知らず知らずのうちに苔が広がっているケースも多く見られます。

屋根に苔が生えるのは、日当たり・湿度・屋根材の状態など、複数の要因が複雑に絡み合っています。苔の発生は屋根の劣化サインでもあるため、原因を知り、早めに対処することが重要です。

2.屋根塗装の目的って何?

屋根に苔が生えているのを見つけた際、「見た目が少し悪いだけだから、そのままでも問題ないだろう」と考える方もいるかもしれません。しかし、苔の放置は建物全体の劣化を招く可能性があり、決して軽視できるものではありません。以下に、苔を放置することによる具体的なリスクを詳しく解説します。​​

2-1 屋根材の劣化と防水性能の低下

苔は水分を保持する性質があり、屋根材の表面に長時間湿気をもたらします。​これにより、屋根材が劣化しやすくなり、防水性能が低下する恐れがあります。​特に、スレートやセメント瓦などの屋根材は、水分を吸収しやすく、苔の影響を受けやすい傾向があります。

2-2 雨漏りのリスク増加

防水性能が低下した屋根は、雨水が内部に侵入しやすくなり、雨漏りのリスクが高まります。​雨漏りは、室内の天井や壁にシミを作るだけでなく、構造材の腐食やカビの発生を引き起こし、建物全体の耐久性を損なう原因となります。

2-3 美観の損なわれと資産価値の低下

屋根に苔が生えていると、建物全体の見た目が悪くなります。​これは、訪問者や近隣住民に対して良くない印象を与えるだけでなく、将来的に不動産としての資産価値を低下させる要因ともなります。

2-4 カビや害虫の発生

湿気の多い環境は、苔だけでなくカビや害虫の発生も促進します。​これらは、室内環境の悪化や健康被害を引き起こす可能性があり、早めの対処が必要です。

3.屋根に苔が生えた際の対処法

​屋根に生えた苔は、建物の美観を損なうだけでなく、屋根材の劣化や雨漏りの原因となるため、早急な対処が必要です。​しかし、高所での作業は非常に危険を伴うため、DIYでの対応は避け、専門業者に依頼することを強くおすすめします。

3-1 DIYでの苔除去は避けるべき理由

屋根の苔を自分で除去しようと考える方もいるかもしれませんが、以下の理由からDIYでの高所作業はおすすめできません。​

  • 転落の危険性

屋根の上は傾斜があり、苔が生えている部分は特に滑りやすくなっています。安全対策が不十分な状態で作業を行うと、転落事故につながる恐れがあります。

  • 屋根材の損傷リスク

適切な知識や道具がない状態で苔を除去しようとすると、屋根材を傷つけてしまう可能性があります。特に高圧洗浄機を誤った方法で使用すると、屋根材の表面を削ってしまい、防水性能を低下させる原因となります。

  • 再発防止の難しさ

表面的に苔を取り除いても、根本的な原因に対処しなければ再発のリスクがあります。専門的な知識がないと、効果的な再発防止策を講じることは難しいでしょう。

3-2 業者による苔除去方法

  • 高圧洗浄

高圧の水流を用いて、屋根表面の苔や汚れを除去する方法です。迅速に広範囲を清掃できる利点がありますが、屋根材の状態によっては水圧で損傷を与える可能性があるため、経験豊富な業者による適切な圧力調整が必要です。

  • バイオ洗浄

専用の薬剤を使用し、苔やカビを根本から除去する方法です。薬剤が微生物を分解し、その後の高圧洗浄で洗い流します。高圧洗浄よりも屋根材への負担が少なく、再発防止にも効果的ですが、費用はやや高くなります。

3-3 業者による苔除去の費用相場

業者に依頼する場合の費用は、以下の要素によって決まります。​

  • 高圧洗浄の費用

1㎡あたり200~300円が相場です。

  • バイオ洗浄の費用

1㎡あたり250~500円程度で、高圧洗浄よりもやや高額になります。

  • 足場設置費用

安全な作業のために足場が必要となり、一般的な2階建て住宅で20~30万円程度かかる場合があります。

  • 総費用の目安

一般的な2階建て住宅(約100㎡)の場合、高圧洗浄で3~10万円、バイオ洗浄で8~15万円程度が相場です。足場費用を含めると、総額で25~35万円程度になることが多いです。

 

屋根の苔を放置すると、建物の劣化や雨漏りの原因となるため、早急な対処が必要です。​しかし、高所での作業は非常に危険であり、屋根材を損傷させるリスクもあるため、DIYでの対応は避け、専門業者に依頼することを強くおすすめします。​業者選びの際は、費用相場や除去方法を理解し、信頼できる業者を選定することが重要です。

4.屋根の苔の再発を防ぐには?

屋根に生えた苔を除去した後、再発を防ぐためには適切な対策が必要です。​以下に、効果的な再発防止策を詳しくご紹介します。

4-1 防藻・防カビ効果のある塗料の使用

屋根塗装の際に、防藻・防カビ効果のある塗料を選択することで、苔の再発を抑制できます。​これらの塗料は、微生物の繁殖を防ぐ成分が含まれており、屋根表面に苔やカビが付着しにくくなります。 ​

 

主な特徴

  • 汚れがつきにくい:​塗膜の表面が滑らかで、苔の胞子や汚れが付着しにくい。​
  • 耐久性が高い:​紫外線や雨風に強く、長期間効果を維持する。

4-2 撥水剤の塗布

屋根材に撥水剤を塗布することで、水分の吸収を防ぎ、苔の発生を抑えることができます。​特に、塗装が難しい瓦屋根などに有効です。 ​

 

メリット

  • 水分の浸透を防止:​屋根材が水を弾くことで、苔の生育環境を排除。​
  • 素材の劣化防止:​水分による膨張や収縮を防ぎ、屋根材の寿命を延ばす。

4-3 銅製板金の設置

屋根の棟部分などに銅製の板金を設置することで、雨水とともに流れ出る銅イオンが苔の発生を抑制します。​ただし、銅板金はコストが高いため、予算と相談しながら検討する必要があります。 ​

 

注意点

  • 設置コストが高い:​他の対策に比べ初期投資が必要。​
  • 専門的な施工が必要:​適切な効果を得るためには、専門業者による正確な設置が求められる。

4-4 定期的なメンテナンスと清掃

定期的に屋根の状態を点検し、早期に苔の兆候を発見することで、大規模な再発を防ぐことができます。​また、落ち葉や汚れを定期的に清掃することで、苔の栄養源を減少させることが可能です。​

 

推奨される頻度

  • 点検:​年に1~2回、専門業者による点検を実施。​
  • 清掃:​季節の変わり目や落ち葉が多い時期に実施。

 

屋根の苔の再発を防ぐためには、防藻・防カビ効果のある塗料の使用、撥水剤の塗布、銅製板金の設置などの対策が効果的です。​さらに、定期的なメンテナンスと清掃を行うことで、苔の発生を未然に防ぐことができます。​これらの対策を組み合わせて実施することで、屋根を長期間美しく保つことが可能となります。

5.屋根の苔を除去する際の注意点

屋根に生えた苔を除去する際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。​これらを理解し、適切に対処することで、効果的かつ安全に苔を取り除くことができます。

5-1 業者選びのポイント

苔の除去を専門業者に依頼する際、以下の点を考慮して信頼できる業者を選ぶことが重要です。​

  • 実績と評判の確認

過去の施工実績や顧客からの評判をチェックし、信頼性を確認しましょう。

  • 見積もりの比較

複数の業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較検討します。

  • 保証内容の確認

施工後の保証があるか、またその内容を事前に確認しておくと安心です。 

5-2 火災保険の適用外であることの理解

屋根の苔の発生は、主に経年劣化や環境要因によるものであり、火災保険の補償対象外となります。​火災保険は、台風や雹(ひょう)などの自然災害による突発的な損害を補償するものであり、苔の発生のような徐々に進行する劣化や損傷は対象外とされています。

5-3 高所作業の危険性と専門業者への依頼

屋根の苔除去は高所作業となり、転落などの危険が伴います。​特に苔が生えている部分は滑りやすく、事故のリスクが高まります。​安全を確保するためにも、専門知識と経験を持つ業者に依頼することを強くおすすめします。

 6.まとめ

​これまで、屋根の苔に関する原因、対処法、再発防止策、除去時の注意点について詳しく解説してきました。​屋根の苔は美観を損なうだけでなく、放置すると屋根材の劣化や雨漏りの原因となるため、早期の対処が重要です。​また、高所での作業は危険を伴うため、専門業者への依頼をおすすめします。​さらに、苔の再発を防ぐためには、防藻・防カビ効果のある塗料の使用や定期的なメンテナンスが効果的です。​これらのポイントを踏まえ、適切な対応を行うことで、屋根の美観と耐久性を維持することができま

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