【雨漏り】放置すると大変!原因と症状・修理のポイントをわかりやすく解説
2025.10.22 (Wed) 更新
家のトラブルの中でも厄介なのが「雨漏り」です。
「天井にシミができている」「壁紙がはがれてきた」「雨のあとにカビの臭いがする」——これらはすべて、雨漏りのサインかもしれません。
雨漏りは一見小さな問題に見えても、放置しておくと建物内部の木材が腐食したり、シロアリの発生、カビによる健康被害などにつながる可能性があります。
この記事では、雨漏りの主な原因・見分け方・対処法を、一般の方にもわかりやすく解説していきます。
目次
雨漏りの主な原因とは?
雨漏りの原因は一つではなく、建物の部位や経年劣化の状態によってさまざまです。
代表的な原因を部位別に見ていきましょう。
【1】屋根からの雨漏り
最も多いのが屋根からの侵入です。
屋根材の割れ・ズレ・釘浮き・板金の劣化などがあると、そこから雨水が内部に入り込みます。
特にスレート屋根や瓦屋根では、台風や強風で一部が飛んだり、棟板金の釘が抜けて隙間ができることがあります。
金属屋根でも、長年のサビや腐食が原因で穴が開くこともあります。
【2】外壁からの雨漏り
外壁の**ひび割れ(クラック)**や、シーリング材(コーキング)の劣化も要注意。
外壁の表面にできた細いひびから雨水が侵入し、内部の防水層を超えると室内へと達します。
特にサイディングの継ぎ目やサッシ周りは雨漏りが起きやすい部分です。
【3】ベランダ・バルコニーからの雨漏り
防水層の劣化や排水口の詰まりによって、雨水が溜まり、床面から侵入するケースがあります。
見た目は問題なくても、経年で防水層がひび割れている場合も多く、10年を目安に点検・再防水を行うのがおすすめです。
【4】サッシ・窓周りからの雨漏り
雨が吹き込む際にサッシの隙間から入るケースもあります。
窓枠のコーキング劣化や、取り付け時の施工不良も原因のひとつです。
外から見えにくいため、室内のクロスのシミなどで初めて気づくことが多いです。
【5】屋根裏・換気口などの見落としやすい部分
屋根裏の換気口や板金の接合部、天窓まわりも雨漏りの盲点です。
風向きによっては、普段問題ない箇所から急に雨水が吹き込むこともあります。
雨漏りの症状とサイン
「天井にシミが出てきた」「クロスがはがれた」といった目に見える症状が出たときには、すでに内部の腐食が進んでいる場合があります。
以下のようなサインが見られたら、早めの点検をおすすめします。
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天井や壁に茶色いシミがある
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雨の日にポタポタと音がする
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クロスが浮いてきた・カビ臭がする
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押入れやクローゼット内がジメジメしている
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屋根裏で湿った形跡がある
このような症状を「様子を見よう」と放置すると、雨漏りが拡大し、修理費が何倍にも膨れ上がることがあります。
雨漏りを放置するとどうなる?
放置した雨漏りは、家の寿命を大きく縮める原因になります。
雨水が木材に染み込むと、構造材が腐り、家の耐久性が低下します。
また、湿った木材はシロアリが好む環境のため、二次被害にもつながります。
さらに、壁の内部にカビが発生すると、室内の空気中に胞子が漂い、アレルギーや喘息の原因になることも。
こうした被害が進むと、単なる屋根修理では済まず、内装や構造の補修まで必要になるため、数十万円〜百万円単位の出費になるケースも珍しくありません。
雨漏りを防ぐための予防・点検ポイント
【1】定期的な屋根・外壁の点検
新築から10年を目安に、屋根・外壁の状態をチェックするのがおすすめです。
塗装の劣化、釘の浮き、コーキングの割れなどは、雨漏りの前兆です。
小さな劣化を早期に補修することで、大きな修理を防ぐことができます。
【2】強風や台風のあとに確認
強風や台風のあとに、棟板金の浮きや瓦のズレがないかを確認しましょう。
異常がなくても、年1回程度は専門業者に点検を依頼するのが安心です。
【3】排水口や樋の清掃
ベランダや雨樋が詰まると、雨水が溜まりやすくなり、雨漏りを誘発します。
落ち葉やゴミを定期的に取り除き、水の流れを確保しておきましょう。
雨漏りが起きたらどうすればいい?
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応急処置を行う
雨が降っている最中は、バケツやタオルで水を受けるなどの応急対応を行います。
ただし屋根に上るのは非常に危険なのでやめましょう。 -
専門業者に点検を依頼する
雨漏りの原因は外から見えないことが多いため、プロによる調査が必要です。
赤外線カメラや散水試験などを使い、的確に原因を特定します。 -
原因に応じた修理を行う
屋根の一部補修で済むこともあれば、防水層のやり替えや外壁補修が必要な場合もあります。
原因を見誤ると再発してしまうため、調査結果に基づく適切な修繕が大切です。
まとめ
雨漏りは、早期発見・早期修理がなにより重要です。
「まだ大丈夫」と放置してしまうと、家の内部に被害が広がり、修理費が高額になることもあります。
日頃から屋根や外壁の点検を行い、少しでも異常を感じたら早めに専門業者に相談しましょう。
家を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスと小さな不具合への早めの対応が鍵になります。